お酒と男女の関係は、いつの時代も切り離せない。
気になる女性を落とすのに、居酒屋やバーでジョブを打つのは男性の常套手段です。また、酔った勢いで関係を持ってしまったという女性も少なからずいるのも事実。
今回はそんなお酒と性欲の関係の中でも、ワインと性欲について研究結果とともに紹介したいと思います。
ただし男性諸君、悪用や無理やり飲ませるのはやめてくれよ。
ワインと性欲の関係
2009年、イタリアの研究グループが、ワイン、特に赤ワインを飲むと女性の性欲が高まるという相関関係を示す研究結果を発表しました。
この研究では、800人のイタリア人女性を対象に、赤ワイン、その他のアルコール、アルコールを全く飲まない人を調査しています。赤ワインを飲む人は、他のアルコールを飲む人よりも2ポイント高く、全く飲まない人よりも4ポイント高かったのです。
全体として、この研究はワインと性欲を支持するには十分ではないが、より多くの研究を促すものであった。
アルコールでムラムラする理由
アルコールは少量でも性欲を増進させます。また、お腹がすいたり、体が熱くなったりします。
これは、エタノールが脳幹のすぐ上にある視床下部という脳の原始的な部分を刺激するためです。
この脳の部分は、体温、空腹感、ホルモンレベル、親への愛着行動、そしてもちろん性欲など、人間の基本的な機能を調節しています。
しかし飲めば飲むほど性欲が増すというわけではありません。ほどほどが肝心です。ワインはほんの少し飲むだけで、その効果を実感できます。
また、アルコールは男性よりも女性を興奮させる傾向があることが分かっています。
ワインの香りが興奮を促す
過去10年間、女性や男性の性欲を刺激する匂いを特定するための研究がいくつか行われてきました。
この研究はまだ新しく、かなり複雑ですが、特定の香りが私たちを興奮させることが示唆されています。奇妙なことに、ワインに含まれる香りの多くは、私たちを興奮させる香りなのです。
また女性と男性では興奮する香りは異なっています。
女性は、ムスク系、アーシー系、ウッディー系、リコリス系、チェリー系などのアロマに興奮する傾向があるようです。
これらの香りは、ピノ・ノワールを表現するのに使われる言葉によく似ています。
ラベンダー、キャラメル、バター、オレンジ、甘草、スパイス、バニラのようなアロマは、男性に好まれる傾向があります。
これらのアロマの多くは、高級シャンパーニュ、モスカート、ドライ・シェリー、タウニー・ポート、ヴィン・サント、グルナッシュ、シラー、そしてロゼワインによく見受けられるものです。
ワインが媚薬とされる他の理由
ワインやチョコレートが媚薬であることを聞いたことがあるかもしれません。では、なぜなのでしょうか?
それは、アミンが含まれているからだと言われています。アミンとは、ワインにごく微量に含まれる有機化合物のことです。
メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランなどの赤ワインをいくつか分析したところ、アミンが最も多く含まれるワインは、天然酵母を使い、樽熟成、無清澄、無濾過、マロラクティック発酵を経たものに多い傾向があることが判明しました。
赤ワインに含まれる一般的なアミンには、ヒスタミン、チラミン、スペルミジン、プトレスシン、セロトニンがあります。その中でもヒスタミンは、性欲の増加、覚醒、体重減少に関係します。
しかし、ヒスタミンは人によっては炎症や高血圧を引き起こす可能性もある化合物なので、やはり何事もほどほどにすることが大切です。
おわりに
アルコールと性欲の関係は実際に研究結果としても証明されています。その中でも今回取り上げたワインは、性欲が高まるアミンという物質が微量に含まれていることが証明されています。
しかし、何事も過度はいけません。もちろん嫌がる人に飲ませることは絶対にしてはいけません。
お酒はあくまで楽しむものだと思います。
ほどほどに。