グランマルニエはお酒が好きな人はその名前を聞いたことがあるかもしれません。オレンジリキュールであるグランマルニエは、そのまま飲むのも、カクテルの材料として使うにも万能なリキュールです。
今回はそんなグランマルニエについてどのようなリキュールなのか、どのような味わいなのか、そして豆知識を紹介したいと思います!
グランマルニエってどんなリキュール?
グランマルニエは、コニャックベースのオレンジリキュールで、高いアルコール度数とパンチの効いたフレーバーで知られています。オレンジの皮、バニラビーンズ、焦がしたオレンジのノートが、骨格のある凝縮された味わいを生み出しています。
会社名:グルッポ・カンパリ
蒸留所:フランス・コニャック
スチルの種類:ポットスチル、コラムスチル
発売時期:1880年
アルコール度数:40%
グランマルニエは、カリブ海産のオレンジとコニャックというシンプルな原料ながら、それぞれに手間と時間をかけて作られている。
オレンジは、苦味を残すために青いうちに収穫され、皮を丁寧に剥き、天日で乾燥させる。蒸留所に運ばれたオレンジは、ブドウをベースにしたニュートラルなスピリッツに漬け込まれ、コラムスチルで再蒸留されてオレンジリキュールがつくられる。
もちろん、コニャックにも独自の製造ルールがあり、コニャックの特定の地域で採れたブドウ、スチルの種類(銅製ポットスチル)、熟成用の樽の種類、そして最低熟成期間が定められている。
グランマルニエのベースとなるスピリッツは、約400の生産者・蒸留所から調達し、それらをブレンドして作られる。1880年当時、ルイ・アレクサンダー・マルニエはこの方法でスピリッツを製造しており、現在もその方法で製造されている。
グランマルニエと一般的なトリプルセック・オレンジリキュールの違いは、まずグランマルニエはキュラソー系で、ビターオレンジを使っているため、より多用途で洗練された風味を持つこと、そしてコニャックベースで、フレンチオークでの熟成により風味の層を増していることである。
テイスティングノート
カラー:ディープゴールデンアンバー
香り:フレッシュで鮮やかなオレンジの皮、バジル、バニラビーンズ、キャラメルシュガー
味わい:焼けたオレンジ、バニラビーンズ、そしてバランスのとれたハーブの香りが中盤でし、舌の上を駆け巡る。アルコールが味わいの深みを増し、甘みとコニャックとのバランスが絶妙。
フィニッシュ:焦がしたオレンジ、キャラメルシュガー、バニラビーンズ、砂糖漬けのオレンジピールが甘さと苦味を同時に感じさせる。
豆知識
1921年、ルイ・アレクサンダー・マルニエの友人で、パリの有名なオテル・リッツの創設者であるセザール・リッツは、リキュールの名称を元の「キュラソー・ド・マルニエ」から改め、リキュールのベースとなるコニャックを蒸留する銅製のポットスチルの形を模したボトルにすることを思いついたのである。
おわりに
グランマルニエはそのまま飲んだり、カクテルの材料としても優れたオレンジリキュールです。コニャックが含まれているため、通常のものよりも深いコクと香りが楽しめます。
そんな「グランマルニエ」を購入したら、ぜひこちらの記事を参考にして、グランマルニエに含まれているコニャックについてもっと知って、より味わいを堪能してみてください!
また、オレンジリキュールとして有名なコアントローについても、グランマルニエとの違いをこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。