マデイラワインって聞いたことありますか?マデイラはポルトガルのマデイラ島で作られる酒精強化ワインの一つで、料理のソースに使われたり、そのまま食前酒や食後酒としても飲まれることが多いワインです。
今回はそんなマデイラワインについて、その味の特徴と、名前が似ているマルサラワインとの違いや、オススメを5つ紹介したいと思います。
マデイラとは、ポルトガルの小さな同名の島で造られる、長期熟成型の酒精強化ワインである。甘さのレベルに応じて食前酒やデザートワインとして供されることが多く、料理、特にソース作りに使われることが多い。
マデイラの特徴は、ナッツやキャラメルのような濃厚な味わいである。ブランデーで酒精強化されているため、アルコール度数は高い。
マデイラワインは、ヴィンテージ、使用するブドウ、甘さなど、さまざまな指定によって分類される。製造方法にはいくつかのバリエーションがあるが、マデイラには酸化と加熱が必要である(ワインにちなんで「マデリゼーション」と呼ばれる製法)。そのため、何世紀にもわたって保存できる酒精強化ワインとなる。
マデイラワインには、セコ(辛口)、メオ・セコ(中辛口)、メオ・ドセ(中甘口)、ドセ(甘口)というように、甘さのレベルが異なるものがある。
ほとんどのマデイラワインは、マデリゼの工程により、少なくとも若干の甘い香りを持つ。すべてのマデイラに熱を加えることで、特徴的なキャラメルの香りが生まれ、保存期間も長くなる。
大量生産されるマデイラには、エストゥファという大きなタンクが使われ、3ヶ月間ワインを一定に加熱する。高級なマデイラワインは、オーク樽を加熱した部屋で数年間熟成させるが、太陽熱だけを利用するメーカーもある。
キャラメル、蜂蜜、黒砂糖などの豊かな香りに加え、ナッツ、ハーブ、スパイシー、土っぽさ、オレンジピール、コーヒー、ドライフルーツなどの風味を持つことが多いのがマデイラの特徴である。
また、多くのブドウ畑が海沿いにあるおかげで、ワインには塩味も感じられる。香りはキャラメルのようなノートが前面に出る傾向がある。ミディアムボディのこのワインは、使用するブドウや色合いによって、タンニンは中程度から低めです。
マデイラワインとマルサラワインは、名前、風味、用途が似ているため、よく間違われる。
マルサラはシチリア島で造られる酒精強化ワインで、同様に品質確保のために厳しい規制があり、甘さ、ブドウ品種、ヴィンテージによって分類される。
ただし、マルサラはマデイラのように強制的に酸化させることはなく、一度開けても1ヶ月程度は持つ。食前酒やデザートワインとしてだけでなく、料理にも代用できる。マルサラは、甘みが同程度の品質のものを選ぶとよい。
マデイラとの相性は、ワインの種類と甘さによって大きく異なる。
辛口のマデイラワイン
アペリティフ(食前酒)として、ロブスターのビスクのようなクリーミーなスープ、濃厚な羊乳チーズ、鴨のコンフィのような脂肪分の多い肉と相性が良い。
甘口のマデイラワイン
ポートワインに似た美しいデザートワインとなり、濃厚なチョコレートタルトやキャラメルフロスティングのかかったスパイスケーキなどのデザートとよく合う。
味わいはパワフルで、甘口で酸味もしっかりしている。どの料理のソースにも使え、そのまま飲んでも美味しい万能なマデイラワイン。特にバニラアイスにかけて食べると相性が抜群。また軽やかな酸味が前菜に合い、食欲をそそる完璧な食事のスタートとなる。
ブアル種とマルヴァジア種を50%ずつブレンドしています。リッチでナッツのような香りと力強さがあり、レーズンのような香りもある。甘いレーズンやスパイスの香りがあり、生き生きとしていてかなり力強い。
ドライフルーツや木を思わせる味わいと、樽熟成ならではのオーク香やチョコレートのようなまろやかな香りが特徴。甘口で食後酒としてぴったり。
深い黄金色をした半辛口のマデイラワイン。サルタナ、ヘーゼルナッツ、糖蜜、キャラメルの香りが感じられる。口に含むと、複雑でしっかりとした骨格を持ちながらも、柔らかく丸みのある味わいで、長い余韻と後味に甘みが感じられます。食前酒として、またチーズやタパスのお供として最適です。
濃厚な琥珀色のマデイラワイン。香りは、グレープフルーツの香りが前面に出て、そのトーンをコーヒー豆と砂糖菓子が強調する。キャラメルと黒蜜の端正なアクセントがあり、豊かな果実味とスパイシーな余韻でフィニッシュする。
マデイラワイン、一度味わってみたくなりませんか?マデイラは甘口から辛口までさまざまな種類があるので、ワインと同様にさまざまな品種を楽しむことができる酒精強化ワインです。
またもし購入したマデイラワインが気に入らなかったとしても、マデイラワインは料理のソースとしても活躍しますので、是非とも一度は試してみて欲しいワインです。