「ヘンドリックス ジン」ってどんなジン?その味の特徴と豆知識

ヘンドリックス ジン

「ヘンドリックス ジン」は、古き良き時代のオーラと繊細でフローラルなアロマを持つモダンなジンです。このボトルは、クリエイティブなクラフトジンの世代に影響を与えています。

 

「ヘンドリックスジン」ってどんなジン?

ヘンドリックス ジン

ヘンドリックス ジン

分類:ジン
会社概要:ウィリアム・グラント&サンズ
蒸留所:スコットランド・ガーバン
スチルの種類:銅製ポットスチル、カーターヘッドスチル
発売時期:1999年
アルコール度数:44%

ヘンドリックスは、しばしば「キュウリのジン」と呼ばれる。そして実際、その風味はこのジンの植物的な構成に不可欠な要素である。

しかし、それ以上に興味深い味わいを作り出している要素がある。伝統にとらわれないボタニカル、「バラ」である。

ジンが好きな人なら、このジンの鼻と口に広がる花の香り、果実味、シルキーな質感、そしてドライなパインの香りのクレッシェンドは、新鮮で普段とは違ったジンを感じられるはずだ。

合計11種類のボタニカルを使用したこのジンは、まるで同じ材料で2種類のジンを作るかのように作られている。

1バッチは一晩浸漬して再蒸留し、もう1バッチは残り少ないカーターヘッド・アンティークスチル(基本的にバスケットスチルで、蒸溜中にボタニカルを蒸す)で蒸溜し、2つの蒸溜物を500リットルのバッチでブレンドしている。

ピムズ・カップや、ジンを多用したネグローニに使うと、より力強い味わいになって楽しい。マティーニにも最適だが、シトラスツイストを添えると、ジンの繊細なボタニカル成分とオリーブのバランスがよくなる。

 

テイスティングノート

ヘンドリックス

カラー:クリア
香り:クラシックなジュニパーが際立つが、ローズペタルやカモミールなどのボタニカルブレンドによる強いフローラルなタッチ、フレッシュライムやソフトなキュウリのニュアンスもある。
味わい:甘いエルダーベリーと柑橘類の香り、そしてジュニパーパイン、キュウリの皮のタンニン、アンゼリカのジャコウが中盤にはじける。
フィニッシュ:心地よい苦味とドライなフィニッシュは、まるでアマロのよう。



豆知識

ヘンドリックス
「ヘンドリック」とは誰なのか?
ヘンドリックの蒸留者であるレスリー・グレイシーがレシピを考案し、完成させた後、グラント家は当時の長女であるジャネット・シード・ロバーツ(ウィリアム・グラントの孫娘、2012年に110歳で没)が新商品に名前を付けることに同意しました。
彼女は、その可憐な花のようなボタニカルを念頭に、一家に仕え、華麗なバラを育てるコツを知っていた愛すべき庭師の名前をとって、ジンにヘンドリックスと命名したのです。

おわりに

ヘンドリックス ジン」は、ジン初心者にはなかなか癖のあるスピリッツかもしれない。しかし一度虜になってしまうと抜け出せない癖でもある。キュウリとバラの風味は他の人にはない独特な風味をもたらしてくれること、間違いない。

そんな「ヘンドリックス ジン」をもし購入することができたら、ぜひこちらの記事を参考にして、カクテルの8割を占めるトニックウォーターにもこだわってみて、最高の状態のジンを楽しんでみては?

ジン
Instagramではおうちで簡単に作れるカクテルも紹介してます!
お酒まっぷ